IoT市場規模が拡大
IT専門の市場調査会社「IDC」によると、中国IoTの市場規模は2025年に3,132億ドル(約35兆4,000億円)に達し、アメリカやヨーロッパを上回り、世界の26.1%のシェアに拡大する見込みだと、5日にTechWebが報じた。IDCのレポートによると、2021年の世界のIoT市場の支出額は7,542.8億ドル(約85兆2,539億円)に達しており、2025年まで年平均11.4%で成長し1兆2,000億ドル(135兆6,321億円)に達する見込みとなっている。
中国IoT市場の成長の軸はハードウェアで、2025年には市場全体の約40%を占める見込みとなっている。第5世代移動通信(5G)と、NB-IoTのインフラ整備に伴い、車のインターネット(IoV)やスマートホーム、ウェアラブルデバイス市場が成長し、モジュール・センサー、サーバー、ストレージなどの需要が拡大すると見込まれている。
ネット関連サービス収入+23.4%
工業和信息化部(工業情報化部)によると、2021年1〜10月のインターネット及び関連サービス企業の業務収入が、中国全体で1兆3,120億人民元(約23兆2,300億円)に達し、前年同期比+23.4%の成長となった。うち、情報サービス収入が7,061億人民元(約12兆5,020億円)であり、1000年同期比+17.5%で成長している。
省エネ推進でCO2排出量削減
中国当局の工業和信息化部(工業情報化部)が3日、「第14次5カ年の工業緑色発展計画」を公布し、工業産業構造の改善、生産プロセスの低酸素化、低酸素化技術・装備の広範な応用、資源・エネルギー利用効率の大幅引き上げ、グリーン生産技術の全面向上を推進すると通知した。2030年の工業分野カーボンピークアウト実現を目標に、エネルギー高消耗の新規事業プロジェクトに関して、節電、節水、汚染物排出削減を強化し、無秩序な遂行を阻む方針を強調した。
5ヵ年計画では、製造業のエネルギー消費効率向上、低汚染化を同時に推進する戦略で、国家発展改革委員会も「第14次5ヵ年計画の全国清潔生産推進案」を公布し、エネルギー消耗量の多い産業を中心に、省エネ、CO2排出量削減を強化する方針を打ち出した。2025年までに、単位あたり工業増加値(付加価値額)のCO2排出量18%削減を目標とし、粗鋼、セメント、エチレンなど重点工業製品の生産時のエネルギー消費効率を世界先進レベルにまで引き上げ、一定規模以上工業の単当たり増加値について、エネルギー消費量の13.5%削減を要求した。