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[中国ニュース]威馬が3億ドルを調達。コボット市場が1.9倍に拡大(2021.10.8)

威馬が3億ドルを調達

新興EVメーカーの威馬が活発に資金調達をしている。威馬汽車控股有限公司(WMモーター)は、10月5日、シリーズD1ラウンドの増資を通じて、3億ドル(約335億円)を新たに募集している。さらにD2ラウンドの増資を計画しており、追加で5億ドルを募集し、自動運転等の研究・開発に充てる見込みとなっている。同社はこれまでに8回の資金調達を行なっており、金額が開示されているうち4回だけでも総額260億人民元(約4,500億円)を調達している。

威馬は、上海証券取引所の「科創板」へのIPOを目指しており、資金調達に伴う事業の拡大でこれが達成されれば、中国の株式市場がますます活況になることが期待される。

 

コボット市場が1.9倍に拡大

コボット(協働ロボット)の市場が急拡大している。2021年の中国国内の出荷台数は、2021年通年で14,372台に登る見通して、これは前年比1.91倍にもなる。協働ロボットとは、産業用ロボットの一種であり、従来の大型で危険が伴うものとは異なり、人が協働で作業できるものを指す。

世界の協働ロボット市場全体に目を向けると、デンマークのユニバーサルロボットが高いシェアを誇っているが、中国市場に限定するとそのシェアは約20%に止まっており、中国の民族系ブランドが70%以上を占めている。

大型のものも含めた産業用ロボット全体では、中国ブランドのシェアは以前高くないが、後発産業である協働ロボットでは、世界平均を超えるペースで成長を続けておりまだまだ成長の可能性が高く、2021年は839億人民元(約1兆4,500億円)にまで市場を拡大する見通し。