新型コロナウイルスが未だ終息を迎えていませんが、今年世界で注目するべき投資先(テクノロジー、業界、国・地域)はどこなのでしょうか。
まだまだ先行きが不透明な2022年ですが、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)」の創業者であるレイ・ダリオ氏は中国に着目しています。
世界一の投資家とも言える彼が、なぜ中国への投資を重視するのか、そのポイントを整理していきましょう。
レイ・ダリオ氏(Ray Dalio)は、アメリカの投資家で世界最大のヘッジファンドと言われている「ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)」の創業者であり、ヘッジファンドの帝王としてしれています。
同社は1,400億ドル(約16兆円)」以上もの資産を運用しており、レイ・ダリオ氏個人でも180億ドル(約2兆円)」もの資産を有していると言われています。
中国が国力上昇のサイクルにあるポイント
レイ・ダリオが注目している中国のポイントは
- 生産性・収益性の拡大
- 生活水準の向上
- 教育費の増加
の3点です。
大前提として成長著しい中国ですが、その経済成長は様々な面に表れています。
様々な産業で増収・増益が記録されており、個別の企業だけでなく、国家全体で見ても大きな貿易黒字を計上しています。
それに伴って生活水準も大きく改善しています。
多くの都市で最低賃金は引き上げられ、各家庭での預金残高(貯蓄)も改善しました。失業率も改善しており、中国国民一人一人の生活水準が向上しています。
結果として、中国では教育に充てる資金に余裕が生まれ、次世代の育成が順調に進んできます。
この「経済の成長→生活の安定→次世代の育成」と繋がっていく流れこそがレイ・ダリオ氏も注目する「国力上昇のサイクル」であり、この循環が回り始めている中国は、今後もさらなる成長・発展が見込めるのです。
中国株式市場が魅力的な理由
そもそも中国は経済成長もさることながら、その市場の特性からも高い投資魅力があります。
まず初めに、中国の株式市場は世界でもトップクラスに大きく、既に日本(東京証券取引所)を超え、アメリカ(ニューヨーク証券取引所)に次いで世界2位の経済市場です。
一方で、株価はまだまだ割安で、今後大きく上昇する余力を残しています。
元々規制がありましたが、今後金融市場がグローバル化し海外資本が投入されるようになれば、さらなる市場の拡大=株価の高騰が期待できます。
中国投資を実現するには
そんな投資魅力の高い中国ですが、日本人が投資するのには情報や規制の面でまだまだ難しいものがあります。
ですが、一方でこの未開の市場にいち早く着手しなければ、大きなリターンを掴むチャンスを掴むことはできません。
そこで有効なのが「中国に投資している日本のヘッジファンド」を介して、間接的に中国に投資する方法です。
中国株で運用していても、日本のファンドであれば比較的簡単に話を聞いたり出資することができます。
そもそもヘッジファンドの設立には年単位の準備期間が必要であることを考えると、早期から中国の魅力に着目し準備をし続けてきたファンドには期待が持てます。
候補となるファンドの数は多くないですが、このサイトでも紹介しているOrient Managements社などはファンドマネージャの実力も折り紙付きで期待できます。